KEYWORD · 障害者雇用 給料

障害者雇用の給料はいくら?平均月額・年収・手取りの目安をわかりやすく解説

障害者雇用の給料はどのくらい?厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査」をもとに、障害種別の月額平均(身体23.5万円・精神14.9万円・知的13.7万円・発達13.0万円)や年収換算、手取りの目安、福祉的就労(A型・B型)との違い、給料を上げるための比較ポイントを解説します。

障害者雇用の給料はどれくらい?結論まとめ

厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査」(令和5年5月分賃金、常用労働者5人以上を雇う民営事業所が対象)によると、一般企業で働く障害者の月額平均賃金は次のとおりです。金額は超過勤務手当を含み、賞与は含みません。

  • 身体障害者:23万5千円
  • 精神障害者:14万9千円
  • 知的障害者:13万7千円
  • 発達障害者:13万0千円

つまり、障害者雇用の給料は「おおむね月13万〜24万円程度」が一つの目安になります。ただしこれは平均値であり、勤務時間や職種、勤務先の規模によって大きく変わります。

障害種別・労働時間別の給料目安

障害種別 月額平均 週30時間以上(通常の勤務) 年収単純換算(推定)
身体障害者 23万5千円 26万8千円 約282万円
精神障害者 14万9千円 19万3千円 約179万円
知的障害者 13万7千円 15万7千円 約164万円
発達障害者 13万0千円 15万5千円 約156万円

週30時間以上働く「通常の勤務」に限ると、身体障害者は26.8万円、精神障害者は19.3万円と、平均より5万円前後高くなります。逆に週20時間以上30時間未満では身体障害者で16.2万円、10〜20時間未満で10.7万円、10時間未満で6.7万円と、労働時間が短くなるほど下がる傾向です。

年収に換算するといくら?

月額平均を単純に12倍すると、年収はおおむね156万〜282万円になります。ただしこの調査の賃金は賞与を含まない「きまって支給する給与」ベースのため、賞与が支給される職場では実際の年収はこれより高くなる可能性があります(推定)。

なお、障害者雇用では短時間勤務の求人も多く、同じ「障害者雇用」でも週20時間か週40時間かで年収は倍近く変わります。求人票を見るときは、月給だけでなく「週の所定労働時間」と「賞与・各種手当の有無」を必ず確認しましょう。

福祉的就労(就労継続支援A型・B型)との違い

一般企業への雇用とは別に、福祉的就労である就労継続支援の水準は次のとおりです(令和5年度)。

  • 就労継続支援A型:平均賃金月額 86,752円(年約104万円)
  • 就労継続支援B型:平均工賃月額 23,053円(年約27.7万円)

一般企業の障害者雇用と比べると水準は大きく異なります。なおB型は令和5年度から算定方式が変更されている点にも注意が必要です。

手取りの考え方

上記はいずれも額面(総支給額)です。実際の手取りは、健康保険・厚生年金・雇用保険などの社会保険料と、所得税・住民税を差し引いた金額になります。一般に手取りは額面の8割前後が目安とされますが、低賃金帯では社会保険料の最低等級や非課税措置の影響で比率が変わります。

目安として、月額23.5万円(身体障害者の平均)なら手取りは約18〜19万円程度、月額13.7万円(知的障害者の平均)なら約11〜12万円程度になることが多いと推計されます(推定)。社会保険料や税額は加入状況・自治体によって異なるため、あくまで参考値としてご覧ください。

また、週20時間未満の勤務では雇用保険の加入要件を満たさない場合があります。額面の金額だけでなく、社会保険や雇用保険の加入状況も含めて待遇を確認することが大切です。

給料を比較するときのチェックポイント

  1. 障害種別・職種による差:同じ障害者雇用でも職種や必要スキルで水準が変わります。
  2. 週所定労働時間:30時間以上か、20時間未満かで月給・年収が大きく変わります。
  3. 賞与・各種手当:調査の平均には賞与が含まれないため、実際の年収は賞与の有無で差が出ます。
  4. 雇用形態:特例子会社、一般企業の直接雇用、派遣・請負などで条件が異なります。
  5. 正社員登用の有無:長期的な年収アップを考えるなら登用実績も確認しましょう。

よくある質問

Q. 障害者雇用にも最低賃金は適用されますか? A. 適用されます。都道府県ごとの最低賃金以上の支払いが必要です。

Q. 障害者雇用は一般雇用より給料が低いのですか? A. 平均で見ると低い傾向がありますが、短時間勤務が多いことも背景にあります。フルタイムで働く場合の平均は身体障害者で26.8万円、精神障害者で19.3万円となっており、条件次第で差は縮まります。

Q. 手取りを増やすにはどうすればよいですか? A. 労働時間を増やす、賞与のある職場を選ぶ、正社員登用のある企業を狙うなどが考えられます。まずは求人票の労働時間と手当を比較してみましょう。

まとめ

障害者雇用の給料は、一般企業で月額平均13万〜23.5万円程度(賞与別)が目安です。年収換算ではおおむね156万〜282万円となりますが、賞与や手当、労働時間によって実際の金額は変わります。手取りは額面の8割前後が目安と考え、週の労働時間・社会保険の加入・賞与の有無まで含めて比較することをおすすめします。

※本記事の年収換算値・手取り額は公表されている月額平均からの単純計算・推計であり、賞与・各種手当・税や社会保険の個別事情は反映していません。正確な金額は勤務先の条件により異なります。

本記事の年収・手取りは公開情報や一般的な相場に基づく参考値です。勤務地・経験・企業規模・手当により大きく異なります。最新の求人・公式統計もあわせてご確認ください。

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