KEYWORD · 生涯年収 中央値
生涯年収の中央値はいくら?doda推計1億9,260万円の内訳と手取り目安
生涯年収の中央値はdoda推計で全体1億9,260万円。男性2億2,860万円、女性1億6,040万円です。平均値や学歴・企業規模別の生涯賃金、手取り目安、中央値と平均値の違いも解説します。公的統計に中央値がない理由や注意点もまとめました。
生涯年収の中央値とは?公的統計がない理由
日本の生涯年収(生涯賃金)は、公的統計で「中央値」が直接公表されていないため、民間の推計値がよく参照されます。代表的なのがdodaの推計で、2024年9月〜2025年8月に登録した20〜65歳の正社員約60万件をもとに、22〜65歳・退職金含まず・額面ベースで算出したものです。本記事では、生涯年収の中央値と平均値、学歴・性別・企業規模による差、手取りの考え方を整理します。金額はすべて参考値であり、将来の賃金や働き方によって変わります。
生涯年収の中央値【全体・男女別】
doda推計による生涯年収の中央値は、全体で1億9,260万円、平均値は2億2,238万円です。男女別では、男性の中央値が2億2,860万円(平均2億5,156万円)、女性が1億6,040万円(平均1億7,936万円)となっています。中央値は「金額の順に並べたときに真ん中にくる人」の値なので、一部の高年収層に引っ張られる平均値より低めに出やすいのが特徴です。なお、ここでの生涯年収は退職金を含まず、税金や社会保険料を引く前の額面です。
参考として、dodaの年間年収の中央値(正社員)は全体384万円、男性430万円、女性350万円です。年代別の中央値は20代350万円、30代410万円、40代450万円、50代以上500万円と、年齢とともに上がる傾向があります。
学歴・企業規模で変わる生涯賃金(平均値ベース)
JILPT「ユースフル労働統計2025」では、60歳まで正社員として働いた場合の生涯賃金を平均値ベースで公表しています。中央値ではありませんが、おおよそのレンジをつかむ参考になります。大学卒男性は約2.63億円、大学卒女性は約2.10億円、高校卒男性は約2.16億円、高校卒女性は約1.58億円です。同一企業に勤め続けた場合は、大学卒男性約2.90億円、大学卒女性約2.39億円、高校卒男性約2.57億円、高校卒女性約1.91億円と、やや高くなります。
企業規模別(大学卒・正社員全体)では、1,000人以上で約3.01億円、10〜99人で約2.14億円と、約8,700万円の差があります。学歴や企業規模、勤続年数によって生涯年収は大きく変動する点を押さえておきましょう。
生涯年収の手取り目安
生涯年収は額面であり、実際に受け取る手取りはおおむね額面の75〜80%が目安とされています。単純に当てはめると、中央値1億9,260万円の場合の手取りは約1.44億〜1.54億円、平均値2億2,238万円なら約1.67億〜1.78億円です。ただし、これはあくまで推定であり、年収水準・家族構成・各種控除によって変わります。また、生涯年収には退職金や離職中の無収入期間、転職の有無が反映されていない点にも注意が必要です。公的統計に中央値がない場合は、一般労働者の賃金中位数28万7,200円×12か月+平均賞与75万円=約420万円/年とし、40年で約1億6,800万円という簡易試算もありますが、これも中央値そのものではありません。
比較するときのポイント
生涯年収を比べるときは、①中央値か平均値か、②退職金を含むか、③額面か手取りか、④対象年齢や雇用形態、⑤企業規模や学歴——をそろえて確認することが重要です。たとえば平均値だけを見ると高く見えますが、中央値ではより一般的な水準がわかります。手取りで考えるなら、額面から25〜20%を差し引いて概算しましょう。転職や休職期間がある場合は、実際の生涯年収は推計より下がる可能性があります。
よくある質問
Q. 生涯年収の中央値はなぜ公的統計にないのですか? A. 公的統計は平均値での公表が中心で、生涯にわたる中央値は調査設計上、直接算出しにくいためです。そのため民間の推計が使われます。
Q. 中央値と平均値はどちらを見るべきですか? A. 一般的な水準を知りたいなら中央値、全体の総額感をつかむなら平均値が便利です。両方を並べて見るのがおすすめです。
Q. 手取りはどのくらいですか? A. 額面の75〜80%が目安です。中央値1億9,260万円なら約1.44億〜1.54億円、平均値2億2,238万円なら約1.67億〜1.78億円と推定されます。
まとめ
生涯年収の中央値は、doda推計で全体1億9,260万円、男性2億2,860万円、女性1億6,040万円です。平均値は全体2億2,238万円で、中央値より高くなります。学歴・企業規模・勤続年数で差が大きく、JILPTの平均値ベースでは約1.6億〜3.2億円の幅があります。手取りは額面の75〜80%が目安ですが、退職金や無収入期間は含まれないため、実際の受取額は変わります。本記事の金額はすべて参考値として、自分の働き方に当てはめて考えてみてください。
本記事の年収・手取りは公開情報や一般的な相場に基づく参考値です。勤務地・経験・企業規模・手当により大きく異なります。最新の求人・公式統計もあわせてご確認ください。