KEYWORD · 大工 年収

大工の年収はいくら?平均約485万円・経験年数別と手取りの目安を解説

大工の年収は調査年次や雇用形態で幅があり、賃金構造基本統計調査ベースでは約448万〜485万円が目安です。経験年数別・職種別の年収、一人親方の売上と手取りの違い、日給制の注意点まで出典付きで整理します。

「大工の年収」を調べるときに知りたいのは、額面の平均だけでなく、経験を積むといくらになるのか、手取りはどのくらい残るのか、という点ではないでしょうか。この記事では、厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとにした公表値や、求人・職種ガイドの集計値を引用しながら、大工の年収と手取りの考え方を整理します。調査年次・母集団・雇用形態の違いで数値はばらつくため、断定ではなく「目安のレンジ」としてご確認ください。

大工の年収は平均でどのくらい?

直近の令和7年賃金構造基本統計調査ベースでは、大工の平均年収は約485万円(月給36.0万円+賞与53.1万円、平均年齢50.2歳、サンプル約19,310人)とされています。一方で、令和6年調査ベースでは448.7万円(月給33.1万円+賞与52.1万円)、2023年調査ベースでは457万円(月給33.7万円、中央値447.8万円)という集計もあり、出典と年次によって40万円近い差が出ます。

雇用されて働く大工の場合、年収のおおまかな目安は350万〜650万円です。同じ「大工」でも、社員として雇われるか、一人親方として独立するかで収入の構造そのものが変わります。

年収の推移と建設業平均との比較

調査年次ごとの推移を見ると、令和4年は約451万円、令和5年は約457万円、令和6年は約449万円と、ここ数年は450万円前後で横ばいから微減傾向です。

参考として建設業全体の平均は565.3万円とされており、大工の平均は建設業平均を下回る水準にあります。ただし業種全体には技術者や管理職も含まれるため、単純比較はできません。

月給の分布と経験年数別の目安

令和7年調査の所定内給与の分布は、下位1割が22.8万円未満、下位25%が26.2万円、中央値が32.4万円、上位25%が37.3万円、上位1割が42.9万円以上です。同じ大工でも上位と下位で月給に20万円近い差がある点は押さえておきたいところです。

経験年数別(残業代を含まない換算)の目安は次のとおりです。

  • 経験0年:約283万円
  • 1〜4年:約332万円
  • 5〜9年:約412万円
  • 10〜14年:約498万円
  • 15年以上:約489万円

10〜14年でピークを迎え、15年以上でやや下がるのは、独立や役職変更で雇用形態が変わる人が出るためと考えられます。

雇用形態・職種別の目安は、社員大工350万〜550万円、職長クラス450万〜650万円、一人親方(所得)450万〜800万円、独立棟梁(所得)700万〜1,200万円とされています。職種別では型枠大工450万〜600万円、造作380万〜650万円、宮大工350万〜800万円です。日給制の場合、全建総連調査(2018年)では日給16,992円×月18.8日で年収約383万円という試算もあり、月給制との差が表れています。

手取りは額面より少なくなる

手取りは額面から税金・社会保険料を差し引いた金額で、額面とは別物です。今回参照した出典には手取りの具体額が明記されておらず、概算を示すものにとどまっているため、本記事では「推定」として扱います。一般には額面の75〜85%程度が手取りの目安とされますが、家族構成や控除で変わります。

また、賞与の有無で年収は50万円以上変動します。月給制は残業代・賞与込みで計算される一方、日給制は稼働日数に左右され、日給18,000円でも月16日稼働なら年収約346万円まで下がる点に注意が必要です。

一人親方は「売上」と「手取り」を分けて考える

一人親方・独立棟梁は、売上と手取りを必ず分けて考えてください。売上800万円を想定した試算では、材料・外注で約120万円、車両・工具・通信で約80万円、国民健康保険・国民年金で70万〜100万円、労災・保険で10万〜30万円、税金で60万〜120万円が差し引かれ、手取りは450万〜560万円程度になるという目安が示されています(推定試算)。なお、独立棟梁の700万〜1,200万円は「所得」ベースの目安であり、売上額とは異なります。

年収を比較するときのチェックポイント

  • 調査の年次と母集団が同じか
  • 月給制か日給制か、一人親方か
  • 賞与・残業代が含まれた数字か
  • 社会保険・労災・退職金・工具支給などの福利厚生
  • 年間の稼働日数(雨天・現場切れの影響)

よくある質問

Q. 大工の年収は低いのでしょうか。 A. 平均は約448万〜485万円が目安で、建設業全体の平均565.3万円は下回ります。ただし職長クラスや独立棟梁では600万〜1,200万円を狙えるレンジもあります。

Q. 未経験から始めた場合の年収は。 A. 経験0年で約283万円が目安です。5〜9年で約412万円、10〜14年で約498万円と段階的に上がる傾向があります。

Q. 手取りはどのくらいですか。 A. 出典に具体額の明記がないため推定になりますが、額面の75〜85%程度が目安です。賞与や稼働日数でも大きく変わります。

まとめ

大工の年収は、直近の賃金構造基本統計調査ベースで約485万円、年次や出典によって448万〜457万円という幅があります。雇用大工は350万〜650万円、独立棟梁は700万〜1,200万円(所得ベース)が目安です。手取りは額面より少なく、一人親方は売上と手取りを分けて試算することが重要です。数値を比較する際は、必ず同じ調査・同じ定義の数字どうしで確認してください。

本記事の年収・手取りは公開情報や一般的な相場に基づく参考値です。勤務地・経験・企業規模・手当により大きく異なります。最新の求人・公式統計もあわせてご確認ください。

記事一覧へ戻るトップへ